JAIMAについて

ご挨拶

会長 足立 正之
会長 足立 正之

日本分析機器工業会(JAIMA)会長の足立でございます。

皆様には日頃より、JAIMAの事業にご支援とご協力を賜り、心よりお礼申し上げます。

さて、一般社団法人日本分析機器工業会(Japan Analytical Instruments Manufacturers' Association:JAIMA)は、分析機器に関する技術の向上と分析機器産業の高度化を通じて、科学技術の発展を図り、日本経済の発展と国民の文化的生活向上に寄与することを目的として、1960年に設立され、今年で設立65年となります。

昨今、いうまでもなく、この変化の激しい世界情勢においても、我々は、あらゆる産業の基礎を担当するという自覚のもとに工業会を運営していきたいと考えています。そして次の70周年を迎える2030年が、どのような社会になるか想像することも難しい状況ではありますが、JAIMAの基本方針を揺るぎなく貫き、社会に貢献していきたいと思います。

なお、工業会基本方針としましては、「委員会事業の連携強化と成果の還元」「国内外の諸団体とのグローバルな連携強化」「情報の受発信の充実」「JASISの更なる飛躍」「会員各社の連携によるソリューション提供」「新時代に対するイノベーションと人材育成投資への貢献」の6項目を掲げ進めてまいります。

特にここ数年、各省庁、他団体、学会、及び他工業会、新たな分野を含めた産業界との連携で取り組んできている省力化・生産向上のためのラボの自動化「LabDX」、研究開発等における分析データを統合管理、運営するための共通データフォーマット「MaiML」などデジタルラボの構築、これらに加えて、今後、生成AIの活用による一層の進化に取り組んでいきます。このような分析業界の活動に理解を示されて、新たな産業分野の方の参画が増えてきております。

また、大きな課題となっています次世代の人材育成として、アカデミアとの連携による機器分析講座、分析機器利用者技術研修プログラム認定の実施による分析化学教育プログラムへの参画、およびJAIMA会員企業の若手社員を対象とした「中堅若手人財ワークショップ」の実施により若手社員の社会課題に対する視野の拡大を図るとともに交流促進を進めてまいります。

JAIMAにとって最大の事業である「JASIS」も新たな展開を模索するため、特別委員会を立上げ更なる進化のための企画などの検討に取り組みます。今後の「JASIS」にご期待いただければと思います。

最後になりますが、これからも微力ながら当工業会ならびに分析機器産業の発展に尽力してまいりたいと考えております。皆様の引き続きのご支援とご協力を何卒宜しくお願いいたします。