JAIMAについて

ご挨拶

会長 足立 正之
会長 足立 正之

6月に開催されました日本分析機器工業会(JAIMA)の定時総会におきまして、会長に就任いたしました足立正之でございます。
歴史ある当工業会の伝統を継承しながら、更なるJAIMAの発展に貢献したいと存じますので、どうぞよろしくお願い致します。

昨今のカーボンニュートラルへの動きや地政学的なエネルギー事情と情報・半導体技術の変革、厳しいパンデミックを経験したヘルスケア分野など、世界はますますスピードを上げて変化をつづけています。
デジタル面では、生成AIによる言語モデルが話題となっていますが、発表からわずか数ヶ月で世界を大きく変える様な技術も登場しています。研究や生産の現場においても、分析計測したBig Dataと機械学習を組み合わせた処理や制御が広まっていますし、ソフトセンサーなど新たな発想の分析技術も含めて、「測る」という事がITによって、より幅広い価値を提供できる時代となっています。
このように大きく変化する世界の中、様々な社会課題の解決に対し、分析・計測技術には重大な役割が期待されています。

JAIMAの存在意義として、分析・計測が将来どのようにあるべきかを見据え、既存の分析・計測産業の拡大・強化や新エネルギー・半導体・ライフサイエンスなどの新分野への拡大・発展につながるようにしていきたいと考えております。

具体的には「工業会活動の活性化と連携強化」「新技術・新事業開発」「情報発信の強化」「活動人財の確保・育成」「JASISのさらなる発展」の5つの分野に注力します。

先ず「工業活動の活性化と連携強化」では、各委員会連携はもとより各省庁・他団体・学会及び他工業会や新たな分野を含めた産業界との連携構築や見直しを図り、特に各省庁とは国内を基軸にグローバルな視点を失わず、より現場に近い具体的な活動を進めてまいります。
次に「新技術・新事業開発」では、現会員企業の新事業活性化推進・環境整備と合わせて、データ活用やセンサー開発などのスタートアップ企業と新たな連携の仕組みも構築し、工業会全体として新技術・新事業開発・成長が出来るインフラ整備の枠組みも考えたいと思います。
また「情報発信の強化」については、内部の情報共有に留まらず、JAIMAからのグローバル発信力強化も含め対外的に価値ある情報を配信する仕組みや体制強化を図ります。
先の2点も含めこれらの活動を盛り上げ継承していくために「活動人財の確保・育成」として次世代若手の発掘・育成が重要であります。会員企業の皆様に更なる人財面でのご支援をいただきながら推進してまいります。
そして当工業会の最も重要な事業と位置付けています「JASIS」もコロナ終息に伴い、リアル展示の増加、バーチャル展示会の激減と潮流が大きく変わってきています。新たなハイブリットな展開が必要であり、特にWebについては、「情報発信の強化」と合わせて、グローバルな発信力の強化による新たな価値提供スタイルを図る必要があると感じております。

最後になりますが、これからも微力ながら当工業会並びに分析機器産業の発展に尽力してまいりたいと考えております。皆様のご理解とご支援を何卒宜しくお願いいたします。