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JAIMA標準化委員会、日本環境化学会と連携して JASIS WebExpo® 2020-2021 にて講演会開催

2020/12/08

JAIMA標準委員会では、一般社団法人日本環境化学会との連携で、「環境化学分析の今 ― マルチ・ワイド・ノンターゲット分析 ― 」と題した講演会をJASIS WebExpo® 2020-2021にて開催します。

日本環境化学会からは、LC-MSなどによる「ノンターゲット分析」を中心とした話題を提供していただきます。 標準化委員会では、JIS K 0102 工場排水試験方法の改正最新動向を紹介します。

ノンターゲット分析の国際状況
講師 柴田康行(東京理科大学)
概要 科学技術の進展に支えられて急速に開発、利用の進む様々な化学物質の適正管理を進めるうえで、その環境中、並びにヒトや野生生物中の存在実態の把握、環境動態の解明が欠かせない。分析機器の進歩と歩調を合わせて、数多くの化学物質やその代謝物、分解物などを一斉に測定する網羅的分析手法、さらにはこれまで知られていなかった構造未知の物質を見つけてその構造を明らかにするところまでを目標とする、いわゆるノンターゲット分析手法の研究開発と応用が急速に進んできている。この講演では、ノンターゲット分析の背景と歴史、最近の国際動向を紹介し、最後に今後の課題について触れたい。
自動同定・定量データベース(AIQS)の現状と今後の展開
講師 門上希和夫(北九州市立大学)
概要 対象物質の標準品を使用することなく1000物質以上を同定・定量できるデータベースシステム(AIQS)を開発した。本講演では,開発したGC-MSとLC-QTOF-MS用AIQSの仕組み,対象物質,同定・定量の性能と信頼性,用途,および今後の展開について説明する。
スクリーニング・ノンターゲット分析法 環境省の検討を中心に
講師 鈴木 茂(中部大学)
概要 LC/HRMSによる化学物質のスクリーニング・ノンターゲット分析法について、環境省における分析法検討を中心に、演者らの研究成果を交えて、スクリーニング分析、ノンターゲット分析の方法,検討の成果、関連するLC/HRMS等の分析技術、演者らが開発したノンターゲットのデータベースとプログラムなどについて紹介する。
Part1:環境試料にひそむ化学物質を丸裸に!高分解能質量分析とマススペクトル解析
Part2:化学物質管理と分析技術
講師 山本敦史(鳥取環境大学, Part 1) 松神秀徳(国立環境研究所, Part 2)
概要

Part 1: 高分解能質量分析に対する環境分野からの期待は高い。この手法は分析対象を限定しないためこれまでの環境汚染の調査において見落とされてきたものを見出すことができる可能性がある。この講演では MS-DIAL など質量分析データを扱う最新のソフトで環境試料を扱った例や、マニュアルでデータ解析を行う例について紹介する。

Part 2: 近年、新たにストックホルム条約上の残留性有機汚染物質(POPs)に追加登録された短鎖塩素化パラフィン(SCCP)、欧州RoHS指令の候補物質として検討段階に進んでいる中鎖塩素化パラフィン(MCCP)を対象に開発した、含有製品・廃棄物のスクリーニングに実効性のある分析法と、国内で一般的に入手可能な塩化ビニル製品を対象に行った調査事例を紹介します。

【日本分析機器工業会連携講演】
JIS K 0102 工場排水試験方法改正の最新動向
講師 大野 香代 (一般社団法人産業環境管理協会)
概要 JIS K 0102(工場排水試験方法)は環境基準や水質汚濁防止法等の多くの強制法規に引用されており、分析会社等多くのユーザが存在する。近年、環境負荷低減及び分析作業の労力低減に資するよう、分析方法の見直しを行ってきた。本講演では2013年、2016年、2019年(追補)において、改正した内容について、有害な溶媒の代替、自動分析装置の導入、前処理の小規模化、新たな分析方法の導入等について紹介する。

JASIS WebExpo® 2020-2021で、是非本編をご覧下さい。