科学技術政策に対する提言書を文部科学省に提出。 ~「イノベーション促進型調達制度」導入、「アーリーアダプター」の戦略的支援などを要望~
2025/08/12
一般社団法人日本分析機器工業会(JAIMA、所在地:〒101-0054 東京都千代田区神田錦町2-5-16、会長:足立 正之/株式会社堀場製作所 代表取締役社長)は、主要会員メーカーおよび外部有識者で文部科学省政策提言検討会を開催し、文部科学省の次年度以降の科学技術政策に対する政策提言を取りまとめ、2025年8月12日(火)に文部科学省に提出しました。
文部科学省では、令和7年5月に科学技術・学術審議会研究開発基盤部会に先端研究開発基盤強化委員会を設置し、先端研究設備・機器の整備・共用・高度化および基盤技術開発に関する政策展開の審議が行われています。これに対応し、6月26日(木)に開催された同委員会(第2回)で、計測分析機器業界から委員として参加している飯田順子氏(株式会社島津製作所計測分析事業部上席理事)により、JAIMAで検討を進めた提言の骨子が紹介され、次回、8月19日(火)開催の同委員会(第3回)では、このほどまとまった「提言」が紹介される予定です。
特に、最先端機器開発において機器開発のみならず製品化や初期の普及促進までを一体として推進するための「イノベーション促進型調達制度」の導入、「アーリーアダプター」の戦略的支援などの新規政策立案の必要性や、AI for Science時代に対応するデジタルマネジメントやデータフォーマットの共通化などデータ駆動型研究基盤構築のためのデジタル革新(ラボDX)を推進する政策の必要性を提言に盛り込んでおり、次年度以降の最先端機器開発、先端研究設備・機器整備・共用・高度化の政策に反映されることが期待されます。